電動工具の事故

丸ノコはとても便利な工具ですが、ノコギリが高速回転しているので使い方を誤ると非常に危険です。

電動丸ノコのキックバックとは

間違った使い方は、キックバックが起こります

丸のこを使用していると時たま、キックバックというものに見舞われます。
キックバックとは、要するに、切っている最中の材料が丸のこの歯を挟みつけてしまい、歯の回転にブレーキがかかることによって、丸のこ本体が暴れたり、材 料が割れて飛んでいったりすることを言います。
文章がいまいちなのでここからは図解で説明します。

キックバックの説明 

ちょっと絵がへたくそですが、作業台に90㍉角の柱を乗せた所の絵です。もちろん角材は作業台にクランプで固定しています。


キックバック

丸ノコ(190ミリ)では90㍉の角材を1回で切ることはできません。そこで上と下から2回に分けて切断します。左の絵で黒 い線が入っている部分が最初に丸ノコで切った部分です。

キックバックの瞬間

そこで材木を裏返して 残りの部分をカットするのですが、ここで問題が発生しました。
絵の円盤は一応丸ノコの歯のつもりです。
歯が半分ほど切り進んだところで、なんだか丸ノコが進まなくなってきました。あれっおかしいなと思いながら力を入れたところ、かなりの力で丸ノコが飛び上 がりました。幸い怪我も無く、事なきを得ましたが、どういう状況で起こるかを知っておいたほうがいいようです。
今回のキックバックは、裏側から切っていたとき切れ端部分が長く、かなり重かったため、徐々に木が垂れてきて丸のこの歯を挟んだ結果起きました。
この作業は、4m材を作業台に乗せ、端材が1.5mでる状況で行いました。

キックバックを起こさないために

長い材料を切断するときには、丸ノコで半分切断し、後は手ノコでカットしてから再度丸ノコで2回切りしたほうが安全です。丸ノコは危険な工具です、十分に気をつけて作業しましょう。
また作業は、必ず素手で行ってください。軍手などの繊維が歯に引っかかると指などすべて巻き込まれてしまいます。どうしても手袋をしたい方はゴム手(裏地
に繊維がないもの)を使用しましょう。あと防塵メガネ(ゴーグルタイプ)は必須です。安全に使いましょう。

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